「黒字倒産」とは?
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2012年01月24日(火) 20:30:36 投稿者:西山 仁胤 |
今日は「黒字倒産」についてご説明します。
昨日の「発生主義」と「現金主義」でもご紹介した、財布を忘れてうどん屋「どかべん香川」に来た、景浦さんのエピソードを、少しアレンジしてご説明させていただきます。
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1.毎週金曜日の夜に「どかべん香川」に必ずうどんを食べにくる、景浦さんという常連客がいます。
2.ある金曜日、景浦さんが店にやってきて、
・かけうどん 250円
・かき揚げ 150円
・瓶ビール2本 600円
合計で1000円を注文しました。
3.食べ終わって会計をしようとしたところ、景浦さんは財布を家に忘れてきたことに気付きました。
4.店主の香川さんは、
「来週、来られた時に一緒に払ってもらえればよいですよ」
といい、景浦さんも恐縮しながら約束しました。
5.次の日、岩鬼金融の岩鬼社長が、借金の取り立てにやってきました。
「香川はん! 今月の返済分、10,000円支払ってもらいまひょか〜」
実は、「どかべん香川」は、創業時に店の権利を担保に岩城金融から設備資金を借り入れており、その元金と金利をあわせて10,000円を、毎月支払っていました。今日は、その支払日だったのです。
6.しかし、「どかべん香川」には、現在、現金が9,000円しかありません。
「すんません、岩鬼はん、「発生主義」の考え方なら、ホンマは売上が10,000円あるんですけど、昨日、景浦はんというお客さんが財布忘れはって、売掛金が1,000円残っていて、今、9,000円しか現金がありまへんねん。
景浦さんは来週金曜日に1,000円持ってきてくれますさかい、そしたら、ちゃんと10,000円お返しできます。それまで、待ってくれませんやろか?」
7.すると、岩城社長が口にくわえた葉っぱが、パッと恐ろしい食虫植物に変わりました!
「あきまへん! うちはいつもニコニコ現金払いや!期日通り、約束通りに今月返済分の10,000円、支払えへんのやったら、この店、差し押さえさせてもらいま!」
「ひええ〜〜!」
8.1週間後の金曜日、景浦さんは先週払えなかった1,000円を払おうと店にやってきました。しかし、店は閉まっています。
岩城金融に返済が出来なかった「どかべん香川」店舗を差し押さえられ、廃業を余儀なくされたのでした・・・。
※実際には1,000円くらいの不足なら友達から借りるなどして返済するでしょうし、1回10,000円の返済が滞ったからといって、店の差し押さえという話にまでは発展しません。分かりやすく、おもしろおかしくご説明するために、極端なストーリーにさせていただいております事を、何卒ご了承ください。
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このように、「発生主義」の観点では売上があっても(=売掛金があっても)、実際に仕入れ先への支払いや、金融機関へ返済する現金がなくて倒産することを、「黒字倒産」といいます。
それでは、黒字倒産を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか? 一番お勧めしたいのは「現金主義」の考え方で、現金の出し入れを記録する「キャッシュフロー計算書」を作り、定期的に現金の出入りをチェックすることです。
「キャッシュフロー計算書」については、また記事を改めてご説明します。
また、こちらのページで、キャッシュフロー計算書のテンプレートを無料配布しています。よろしければご利用ください。

